このポーズは体の熱を増やし、すべての病気を破壊し、クンダリニの覚覚醒を促す。
ゲーランダ・サンヒタ
サンスクリット語でプジャンカ・アーサナというこのポーズ。
上半身を後ろ向きに優雅にそらせ、コブラが首をもたげたような形になります。
シバナンダヨガでは、3つの後屈系のポーズの最初に始めます。
しなやかな蛇の動きをイメージしながら背骨をゆっくりとひとつひとつ優雅にそらせていきましょう。
顎をあげないで、肘を閉め、顔はリラックスさせます。
後ろに強烈なストレッチを与えることで、背骨を柔軟にして、周辺の筋肉を強化し、内臓を強くします。
上級者になると、後頭部と足の裏がつくまで反らせることができるようになりますよ。
目次
コブラのポーズのやり方
*うつ伏せでおでこを床につけ、肩の下に手の平を床につけておきます。
足は閉じて、つま先は揃えておきます。
肩のあたりに手の指先がくるようにして、肘を締めて体に密着させます。
*スムーズに動く蛇のように、息を吸いながら頭をあげ後ろにそらせます。
両手で床を押して、頭と胸を床から離します。背中の上にアーチを作り、脊椎のひとつひとつを反るようにします。
*初心者の方は10秒くらいから始め、1分位まで伸ばします。
*吐きながら、床に戻ります。
まず背中のアーチを解いていき、頭は最後まで後ろに置いたままで、最後に頭を床につけます。
コブラのポーズの動画
コブラのポーズのコツとポイント
胸を前に突き出すようにして、頭と肩を後ろに反らせるようにしましょう。
コブラのポーズのコツ
多くの人が体をロールしながらポーズをとるのではなく、手で押して、その勢いでポーズに入ります。
そうではなく、背骨の上からひとつずつ、順番に後ろに反らせる感じで上体をあげていくことがコブラのポーズのツボです。
どうやってポーズに入るかは、ポーズの完成形でのホールドより大切ですよ。
コブラのポーズのポイント
*床についている手の親指のつけ根に重心を載せるようにすると肘が閉まります。
*おでこ、鼻、喉の順番に床からゆっくり頭を持ち上げます。
*肘は少し曲げたままにしておいて、肩を下げて、耳より後ろに引くようにします。
*あごは上げないで、喉を締めておきます。
*肩を後ろに下げ、頭も後ろに反り、あごはあげないようにして、口は閉じておきます。
*お腹の下半分は床につけておきます。
コブラのポーズの効果
このコブラのポーズは特に、月経の不順と痛みの軽減、それから便秘解消に特効があります。
コブラのポーズの体への効果
*背骨をアーチにすることで柔軟性がまし、神経が若返り、豊富な血液供給がもたらされます。
*あご背骨の下の湾曲している部分を反らせてストレッチすることができます。ここはふつうに背中を反らせただけは反るのが難しい場所なんです。
*腰の後ろ、特に背筋の周囲を柔軟にします。ここには大切な自律神経があります。
*背骨に多くの血液が供給されます。赤血球は脊髄で作られるので、強い赤血球ができます。
*胸もストレッチされ、肋骨が広げられ肺のキャパシティが増します。
*多くの人はコブラのポーズの定期的な練習が慢性的な喘息を軽減していることに気づきます。
*特に女性の場合、卵巣や子宮の調和がとれ、多くの卵管の問題や整理の問題を改善します。
*腹圧を高めるため、便秘が軽減されます。
*体の中のプラナ(エネルギー)の流れをスムーズにします。