ヨーギは万物の中に自らを見、自らの心に万物を見る。
ヴァカヴァット・ギーター
すべてのアサナは体と心の、瞑想のための準備であり、体と同様に心も鍛えるようになっています。
バランスのポーズは瞑想に必要な集中力を高めるためのもっとも効果的なポーズです。
サンスクリット語でカカ・アサナというこのカラスのポーズは、バランスのポーズの中で最も効果の高いポーズで、心の安定と静まりを促します。
鳥が歩いている姿にそっくりですね^^。
練習してみると、意外と簡単にできるようになります。
目次
カラスのポーズのやり方
*脚と膝を開いて、スクワットの姿勢で座ります。
うさぎ跳びの感じですが、両足は地面にべたっとつけています。
*両手の指をできるだけ大きく開いて、手の平を肩幅くらいの位置で床に置きます。
手首をやや内側に向けて、指先を内側にむくようにします。
*肘を曲げ(手が内側に向いているので、肘は外側に曲がります)、そのひじの上に膝か脛の上のほうをのせます。
*重心を肘に置き、片足を床から離し、バランスを取り、もう片方もあげて、腕で体を支えるようにします。
このとき、目線を数十センチくらい前方の一点を見るようにします。
こうすることでバランスがとりやすくなりますよ。
*最初は10秒くらいからはじめ、1分位まで伸ばしていきます。
自然な呼吸か腹式呼吸を繰り返します。
*足を床に戻して、手首を振って終わりましょう。
カラスのポーズの動画
カラスのポーズのコツとポイント
足を床から離さなくても、肘の上に体重をあずけるだけでも、このポーズの効果はありますから、少しずつ練習してください。
カラスのポーズのコツ
コツは、体を十分前に傾け、ふらふらと迷う出ようとする心を押しとどめ、ひたすらバランスをとることに集中することです。
両足をあげられるようになるまで、片足ずつ床から離し、まずバランスがとれるように練習しましょう。
カラスのポーズのポイント
*両手を床に置いた時、肩の真下に手がくるようにします。
*肘の上に膝をのせるとき、その人の体形の個人差でやりやすい位置がありますので、何度も練習してバランスのとりやすい肘と膝の位置を自分で見つけましょう。
*バランスがとれなくて、ふらふらしちゃう場合、前に倒れず、足のほうに倒れましょう。
前に倒れると、床に顔をべしゃっとぶつけることになりますから、痛いです。
*左右に倒れることはあまりないと思いますが、左右に倒れると手首を痛める危険がありますから注意してください。
カラスのポーズの効果
カラスのポーズの体への効果
*腕、手首、肩を鍛錬します。
*胸を大きく開くことで、呼吸量を増やします。
*指の筋肉、手首、前腕がストレッチされます。
*捻挫をしたり、怪我に悩むような仕事をしている人には、このポーズは最大の効果をもたらしてくれます。
*不思議なことですが、目がよくなります。
カラスのポーズの心への効果
*集中力が高まるので、怠慢を取り除きます。
*体と心のバランスを促進します。
*動きながら、(普段の生活の中で)瞑想的な心の状態を得ることにプラスに作用します。