本当に柔軟な背中は長生きをもたらす
中国の古典より
バッタのポーズは、足をあげた姿勢がバッタが尾をあげたところに似ているところからきています。
サンスクリット語でサラバ・アサナというこのバッタのポーズは、コブラのポーズの効果をさらに高め、補強します。
他のほとんどのポーズと違い、バッタは早い動きでポーズに入ります。
ゆっくりでは両足をあげきることができないからです。
背筋の力の入れ方のコツをつかめれば、足が高く上げられるようになります。
やがては、ぐにゃあっと、足が後頭部のほうまでまがるようになります。
バッタのポーズのやり方
*うつ伏せになります。両手を手の平を下にして、へその下あたりに置きます。
このとき、肘と肘をくっつけるようにして、腕が体の下に隠れるようにします。
手を握ってもいいです。
*あごを床につけます。
あごが前にでれば出るほど、ポーズの効果が増します。
まずは半分のバッタのポーズ
*息を吸いながら、右足だけを床から離して上に上げます。
おしりをねじらず、腰骨をきちんと床につけたまま、まっすぐ上にあげましょう。
*お尻と腿の裏の筋肉で、足をあげたら5秒~15秒くらい維持します。
*吐きながら、足を戻します。
左足も同じようにやります。
ローカスト・バッタのポーズ
ローカストとは完全という意味です。
半分のバッタのポーズをしてから、ローカストをやりましょう。
*そのままの姿勢から、3回、深く大きく呼吸をします。
*3回目の吸う呼吸で、両足を床からなるべく高く上げます。
えいやっとやらないとあがりませんから、このポーズだけは一気に力を入れてあげます。
*骨盤が両足といっしょに持ちあがるようにします。
初心者の方は、足が2~3センチ上がれば十分です。
*最初は5秒くらいホールドし、慣れてきたら30秒くらいまで伸ばします。
*吐きながら足をおろします。
バッタのポーズの動画
バッタのポーズのコツとポイント
苦手な人が多いバッタのポーズですが、だんだん足が上がるようになると、このポーズが好きになりますよ。
バッタのポーズのコツ
バッタのポーズは、ヨガのポーズの中で唯一といっていい違いがあります。
前にも書きましたが、ゆっくりポーズに入るのではなく、一気に足を、えいっと持ち上げることです。
バッタのポーズのポイント
*あごを床につけたとき、のどを伸ばして床に平らにつけるようなイメージを持つといいです。
*かかとではなく、つま先を上にぴんと持ち上げます。
*なるべく膝を曲げないようにします。
*右足を上げたとき、左足の腿が浮きがちですが、腿をきちんと床につけておきましょう。
バッタのポーズの効果
コブラのポーズが主に上半身に働きかけるのに対し、このアサナは主に体の下に働きかけ、腹部、背中の下の方、脚を強化します。
他の後屈系と同様、内部器官をマッサージし消化器系を正常にし特に便秘を改善します。
*腹圧が高められることで、調の動きが整い、腸壁の抵抗力が強化されます。
*内蔵、とくに脾臓、肝臓、腎臓がマッサージされます。
*首やのどの血液供給を助けます。
*背骨に反りのストレッチを与え、胸を開きます。
*首の頸椎と腰椎の柔軟性を増します。つまり背骨が柔軟になります。
*お腹と腰の筋肉が強化されます。
*上腕二頭筋、三角筋を強化し、血液供給が増します。
*腰痛、坐骨神経痛が消えます。
*肩と配筋の筋肉が強化されます。
*消化の火はアグニ神です。この神が増大します。