このアサナは、胃、腺、脾臓の病気をすべて治し、ガス、胆汁、粘液が増えすぎることでおこるすべての病を取り除く。
無差別に見境なく取られた食物を簡単に消化し、ハラハラという猛毒さえも灰に変えてしまう強い力がある。
ハタヨガ・プラティピカ1章32節
とはいえこのアサナはとっても難しいので、じょじょに練習しましょう。
できなくて当たり前です。
私もインドにいたときはできましたが、実は今はできません(笑)。
インドの伝統では長い尾をもつクジャクは美と永遠の象徴です。
このアサナは、尾を広げたクジャクのような姿勢になります。
サンスクリット語ではマユラ・アサナ。
マユラとは孔雀のこと。
最小の時間で、最大の効果を体にもたらす強力なポーズです。
孔雀のポーズのやり方
注意点
妊婦さんは禁忌です。
高血圧の人は少しずつ練習しましょう。
*膝を床につけて開き、足をくっつけて、かかとの上に座るようにします。
*両手の平を足の間において、指先を後ろに(逆手のように)向けて、手首をそろえ、肘をくっつけます。
*肘を曲げて、その上にお腹を置き、上体を下げておでこを床につけます。
*片方の足を伸ばして、つま先を床につけ、もう片足も同じようにします。
つまり、おでこ、腕、足のつま先の3点で体を支えるような感じになります。
最初はここまでを練習し、慣れてきたら次に進みましょう。
*おでこを床から離します。
腕とつま先だけで体を支えます。
ここからが大変。
*片足を少しずつ床から離し、両足を床から離します。
上の写真のような姿勢になります。
腕だけで全身を支えることになります。
慣れないと大変。
*その姿勢でホールドします。
最初は10秒でもできたら、すごいです。
じょじょに30秒くらいまで伸ばします。
*足を床につけ、ポーズを解きます。
孔雀のポーズの動画
孔雀のポーズのコツ ポイント
左右にバランスを崩して、横に倒れちゃうとき、手首を痛めないように注意しながら練習しましょう。。。
孔雀のポーズのコツ
これはバランスのポーズなので、バランスを崩さないようにするのが大切です。
腹筋に力を入れること、肘の真上にお腹をきちんと乗せること。
頭を上げたときに、上下のバランス、左右のバランスをとれるように練習しましょう。
孔雀のポーズのポイント 注意点
*頭、腕、つま先の3点で体を支えるとき、左右にバランスを崩れないようにしましょう。
ポイントは、腹筋をしっかり力を入れてお腹を締めること。
それと、慣れないうちは、足を肩幅くらいに開いてみましょう。
そうするとバランスを取りやすくなります。
*まず頭、腕、つま先の3点で支える練習から始め、じょじょに頭を離し、片足ずつ離すようにひとつずつ練習します。
インドのアシュラムでも、みんなバタバタ倒れていました。
それでもじょじょにできるようになっていった人が多かったです。
焦らず練習しましょう。。
孔雀のポーズの効果
“”孔雀のポーズは、完全でない食べ物の影響を破壊し、胃の熱をあげ、死に至る毒をも破壊する。
腹部腫瘍や熱などの病気も簡単に治す。”
ゲーランダ・サンヒター
孔雀のポーズの体への効果
*腹圧を高め、血液が直接内臓にいきわたります。内側の腹圧もまし、内臓の調子が整います。
*肝臓、脾臓、胃、膵臓を活性化させます。腎臓と腸をつなぐ神経と筋肉に力を与えます。
*肝臓の機能不全、肝炎が消えていきます。
*不活発さが消えていき、相対的に体が元気になります。
*便秘、消化不良、糖尿病、痔に特効があります。
*ガス、胆汁、粘液過多からくるすべての病気を取り除きます。
*腕の筋肉が強化されます。
*集中力と決断力が増します。
孔雀のポーズの心への効果
*集中力と決断力が増します。
*身体的精神的なバランスが促進され、けだるさがなくなります。
*クンダリーニ・シャクティが覚醒します。