頭で立つポーズを毎日3時間練習すれば その人は時間を超越する
ヨガ・タットワ・ウパニシャッド
”アサナ(ポーズ)の王様"といわれるのがこの頭立ちのポーズです。
通称、「ヘッド・スタンド」。
サンスクリット語では「シルシャ・アサナ」。
頭立ちのポーズは、多くの病気の万能薬と言われています。
シバナンダ・ヨガでのベーシック・セッションでは、太陽礼拝の後、12のポーズのいちばん最初に行うポーズで、体と心に最も強力に聞くポーズです。
ポーズをできるようになるまで少しの強さと練習が必要です。
ポイントは、心の強さと恐れを克服すること、そして必ずできると信じることです。
なんだか元気がでない、やる気がおきない、気分が落ち込む。。。
そんなときは、あれこれ悩まずに、まず体を逆転させてゆったり呼吸しましょう。
大丈夫だよって、体が心に囁いてくれますよ。。。
みんな、がんばれ^^
頭立ちのポーズのやり方
頭立ちのポーズは8つのステップでポーズに入ります。
*チャイルドポーズ(正座で額を床に置く)から、両手でそれぞれの肘を掴み、そのまま肩の下の床に置きます。
肩幅の広さに肘を床に置くことがポイント。
*肘を動かさないで、手の指を組み合わせて床に置きます。
肘から下の手で、床に正三角形になるように。
*額(毛の生え際のあたり)を床につけて、後頭部をつないでいる両手の手の平に当てます。
*頭と肘を動かさないように、膝を伸ばしてお尻をあげます。
体重の多くを肘に乗せてしっかり安定させます。
*膝を伸ばしたまま、つま先で頭のほうにちょんちょんと歩いてきます。
頭に足が近づき、背中がまっすぐになるまで、つまり背骨が頭の上で一直線になるまで歩いてきます。
*ゆっくり足を床から離し、膝を曲げて、腿を状態に近づけます。
こうすることで、お尻が頭の真上にきます。
この状態で少しバランスをとり、背中をまっすぐにしておきます。
*両足を曲げたまま、ゆっくりお尻を伸ばし、膝を上へあげていきます。
お尻が、伸ばされていく蝶番になるようなイメージを持つとやりやすいでしょう。
*ゆっくり膝を伸ばし、上体が一直線になります。
体重を肘に乗せて、ゆっくりと深い呼吸をします。
最初はできる範囲で30秒まで伸ばしていき、最長で15分まで伸ばします。
理想的な時間は1日5分から10分です。
体重の8割くらいを肘に乗せておき、呼吸をスムーズにリズミカルにすることがポイントです。
戻るときは、8つのステップを逆からたどり降りていきます。
ポーズをほどいたら、チャイルドポーズでリラックスしましょう。
頭立ちのポーズをやってはいけない人
高血圧の人
緑内障、白内障、目の手術をした人
4か月以上の妊婦さん
首を怪我した人
深刻な鼻つまり、頭痛、喘息のある人
上記の人は先生と相談するか、医師に聞いてからにしましょう。
頭立ちのポーズに年齢の上限はありません。
体が丈夫なかぎり、いくつになってもできるポーズです!
頭立ちのポーズができないという人へ
ポーズをとってしまえば、とてもリラックスできて楽なポーズなんです。
できるまでが。。
頭立ちのポーズのコツ
できるまでバランスの練習が必要です。
最初は誰かに支えてもらうか、壁を背にして練習しましょう。
(私もそれでできるようになりました)
そして肘から下の両手で、床に正三角形をつくり、しっかりと床につけておきます。
これがポーズの土台になりますから。
繰り返しますが、体重の8割くらいは肘に置きます。
頭に体重を乗せすぎるとバランスを崩しやすいです。
頭立ちのポーズのポイント
*上体を逆さまに持ち上げるとき、ぴょんと飛ぶようにしないで、バランスをとりながらゆっくりとポーズに入りましょう。
*両手の指を組み合わせたとき、床に置く方(手刀の方)の小指を内側に持ってきて、両手の手刀がしっかりと床につくようにします。
*額を床につけていたり、頭頂をつけている人がいますが、正しくは頭頂と額の中間のところ、毛の生え際のところを床につけます。
*ポーズを開放したら、急に立ち上がらないで、チャイルドポーズでリラックスします。
頭立ちのポーズの効果
頭立ちのポーズの肉体への効果
*頭立ちのポーズは心臓を休ませ、体を逆転させて、重力から解放することで、足先まで十分な血液が通うようになり、静脈が心臓に戻ってくるのを助けます。
*定期的に練習することで、呼吸と心臓の鼓動がゆっくりとなります。
これは呼吸器系と循環器系が丈夫になったということです。
*頭立ちのポーズで深い呼吸をすると、脳の酸素供給量が増え、脳、背骨、交感神経に栄養のある血液を十分に送れるようになります。
*脳がたくさんの栄養と酸素と血液の供給を受け、機能が向上します。
*神経障害、目、耳、鼻、喉の各症状が改善されます。
*腎臓結石、便秘にも特効があります。
*胃下垂、精神疾患、肝臓疾患の人にはほんとうにおすすめのポーズです。
*毛細血管が緩められます。
*頸椎、胸椎が強くなり、腰、仙骨が緩められ、腰痛が改善します。
頭立ちのポーズの心への効果
*精神と感情のコントロールができるようになり、マインドは落ち着いてきます。
*記憶力と知的能力が向上します。
*集中力が増し、学生さん、政治家、芸術家、科学者、作家などの仕事を助けます。
*精神疾患を軽減します。
(ただし病院に通っている人は、医師に相談してから)
*自信がつき、共感が増します。
*落ち着きがまし、「地に足をつける感じ」を養います。
*性的なエネルギーが脳のエネルギーとして使われます。
*不安、自信のなさをなくします。