私たちはリラックスすることが、エネルギーを充電する一番の方法だということを忘れています。
休みの日は観光地に出かけたり、おいしいものを食べにいったりと逆に体と心を酷使しそれでリラックスしたと思いこんでいます。
体と心は悲鳴を上げていることでしょう。
動きすぎ、働きすぎは当然エネルギーを消耗します。
深いリラックスこそ、私たちに必要
リラックスしている状態が私たちのもともとの自然の姿であり、自然治癒力が高まり、基礎代謝が上がりデトックス、アンチエイジング、エネルギーの充電にもっともよい状態といえます。
多くの人はリラックスしようとすると逆に緊張してたくさんのエネルギーを無駄に消耗してしまっています。
体は必要なエネルギーを作り出し、またプラナを供給しています。
しかし僅かな怒り、悲しみ、ストレスなどで瞬時に使用してしまいます。
エネルギーを蓄え、作り出し、充電するすべを学ぶことがよりよく生きる上で必要です。
それは適切なリラクゼーションを覚えることで可能となります。
普段は私たちはリラックスしていると思ってもどこかが必ず緊張しているものです。
意識的に、強烈にリラックスする方法をヨガは持っています。
完全なリラッックス状態の時、血液、細胞、免疫、神経などは正常に、強く機能し病気、疲れなどを癒します。
その力は私たちはもともと持っています。またプラナ、エネルギーは最小限に維持されます。そして多くが体に蓄えられます。
完全なリラクゼーションのためには体、心、スピリチュアルの3つのレベルでのリラクゼーションが必要です。
体のリラクゼーション
シャバアサナ(死体のポーズ)はアサナの中で最も強烈にリラクゼーションをもたらします。
人は頭で考えたことが体の動きになり行動になります。
無意識でも潜在意識で指令を出しています。
脳が筋肉を動かす時に指令を出すように、リラックスする時も脳から指令を出すことがとても効果的です。
意識的に指令を出すことで全身をくまなく深いリラクゼーションに導きます。
心のリラクゼーション
心が緊張している時、呼吸をゆっくりリズミカルにすることで緊張を和らげます。
心がリラックスしている時、体は浮いたように感じるかもしれません。
スピリチュアルなリラクゼーション
心と体をリラックスさせても完全ではありません。
スピリチュアルなレベルでのリラクゼーションが達成されなければ、過去の心配、悲しみ、恐れなどが緊張を誘います。
これは初心者には少し難しいかもしれません。
しかし体と心のリラクゼーションを深く、慣れていくことでこのレベルにまで到達することが必ずできます。
この時、大きなものとの一体感を味わうことでしょう。
シャバアサナ(屍のポーズ)のやり方
簡単ですが、実はヨガのアサナでもっとも大切なアサナなんです。
頭立ちのポーズは、アサナの王様と呼ばれていますが、このシャバアサナはアサナの女王とも呼ばれるほど。。。
要点は以下の通り
仰向けに寝る。
体をまっすぐにして、頭がどっちかに傾かないようにする。
背中を床にぴたりとつけるようにする。
両足を肩幅よりやや広めに広げる(50センチ以上くらい)。
両腕は体から離し(脇にピンポン玉が入るくらい)、手の平をうえにする。
目を閉じて、体全体の力を抜き、リラックスするのを感じる。
瞑想の時と同じように、マインドを呼吸に向けます。マインドが他の外側の対象に引っ張られないようにします。
ゆったりした腹式呼吸で(吐くときにお腹がへこみ、吸う息でお腹が膨らむ)
鼻から呼吸し、無理に呼吸を強くしたりせず、自然に、無理にコントロールしないように自然な感じで行う。
ファイナルリラクゼーション
シバナンダヨガでは、セッションの最初、アサナの間、セッションの最後に、このシャバアサナでリラックスします。
特に始めたばかりの人は、最初とセッションの後のシャバアサナの違いに驚くはずです。
こんなに気持ちいいものかと、多くの人が言います。
いかにふだん、不必要な緊張を作ってしまっているかというのを物語るようですね。
シバナンダヨガのセッションの最後のシャバアサナは特に重要で、積極的にリラックスを作りだすことをします。
緊張と弛緩を体の各部分にかけていきます。
ある程度リラックスしてきたら、こんな感じでやります。
右足を床から5センチくらいそっと持ち上げ、ぐっと一度筋肉を緊張させて一気に力を抜いて床に落とす。
左足も同じように。
お尻を床から上げ、腰回り、お尻を緊張させ、一気に力を抜いて床に落とす。
胸を床から上げ、緊張させ、力を抜く。
肩を耳の近くまで持ち上げ、力を抜く。
両腕を5センチくらい持ち上げ、ぎゅっと握り腕全体に力を入れ、力を抜く。
顔を左右にゆっくり振る。
この方法はよりリラックスするための、とてもいい方法です。