眠ることを人に教えることができないように、瞑想の状態を人に教えることはできません。
自身で経験するしかありません。
それでも、やり方は伝えられます。
今、マインドフルネスやヴィパッサナ瞑想、超越瞑想、フルフィルメント、禅などなど、ほんとうにいろいろな瞑想があります。
どれを学んでいいか迷うところですね。
これは、いろいろな瞑想を経験してみての私見ですが、あらゆる瞑想にはある共通点があります。
あらゆる瞑想の共通点
どんな瞑想でも(おそらくほとんど)、まず何かに集中します。
ヴィパッサナはまずアーナーパーナといって、呼吸に気づき、呼吸に集中します。
超越瞑想は静かにマントラを唱え、それに意識を集めます。
フルフィルメントはマントラとヤントラ(図形)を使います。
禅は数息観といって丹田呼吸で呼吸の数を数えます。
ヨーガの瞑想はチャクラや眉間を意識したりします。
多くの瞑想は、まず何かに集中します。
それが何かという違いであって、ある程度慣れてきて、ある程度時間が長くなると、どんな瞑想をしていても、(人により多少の違いはもちろんありますが)ある状態になります。
深くリラックスできる。
精神が落ちつく。
神経、細胞、脳、血液、プラーナ(エネルギー)が本来の自然な状態に近くなる。
自然治癒力、生命力が高まる。
心と体の余分なブロックが外れる。
まずは、この状態が最初の入り口で、その平安の中で安らいでいればいいんです。
この状態になるまでに、ある程度時間がかかります、個人差はありますが。
この状態を経験すれば瞑想がとても好きになるはずです。
おそらく悟りとは、余計なものがすべて外れて、本来の自然と調和した自分に戻ることだとしたら、瞑想の一定レベルの状態は、その入り口かもしれませんね。
その先に何かある。
なのでまずは、いくつかやってみて自分にしっくりいくなとか、続けられそうだなというのを選んで続ければいいと思います。
私のおすすめは、奇跡のコースに対して瞑想することです。^^
瞑想の注意点
まずは瞑想についての、一般的な注意点から。
*決まった時間に規則正しく瞑想する。
これは仕事、家庭などでなかなか難しいですね。
なるべくということでいいと思います。
もっとも効果的な時間は夜明けの時間帯です。
日本では朝の4時から6時まで位で、ブラフマムフルタといいます。
次が夕暮れの時間帯。
この二つが地球のエネルギーが高いとされています。
しかしこれも現実的には難しいですね。
それぞれのライフスタイルを考えて時間を作ればいいと思います。
*瞑想のためのきまった場所を確保する。
ここは朝と晩お香をたき、スピリチュアルな絵やグルの写真などを置いたりします。
これも、狭い日本の家屋では大変ですね。
ただ布団の上はやめましょう。
眠くなりますから。
*東か北を向いて座る。
東は太陽が昇る場所、北は北極の方角で特別なエネルギーがあるとされています。
*静かな心
浄化された、落ち着いた心は瞑想をより深めます。
*サットワな食べ物
ヨーギーは、瞑想のため、嗜好品、辛すぎるもの、刺激物などを避けます。
これらは心を騒がしくするためです。
野菜、豆類、穀物などを適度にとります。
夕食は軽くするほうがよいでしょう。
*孤独
孤独は心を鍛え、浄化してくれます。
*強い体
アーサナは体を落ち着かせます。
プラーナヤーマは体を軽くします。
ムドラー、バンダは体を強くします。
強い肉体は瞑想を大きく助けます。
瞑想は心を主に対象としています。
規則正しい呼吸でマインド、エネルギーを落ちつけます。
マインドがさまようことを最初は許しておく感じです。
やがて落ち付いてきます。
無理やり安定させようとすると、余計な脳波が作られます。
もしマインドがさまようならば、ただ無関係でいます。
デイタッチメントですね。
もしくは映画を見るように客観的に見ているようにします。
*止まり木として、マインドは集中のポイントが必要です。
胸のチャクラかおでこのチャクラに意識を向けます。
自分が感覚的だと思う人は胸に、理性的だと思う人はおでこに。
*マントラを唱える。
自身のマントラがある人はそれを、そうでない人はオームなどのマントラを心のなかで唱えます。
時間とか回数とか大きさとか自分が唱えたいと思える長さ、間隔、大きさでいいんです。
そうっと唱えます。
瞑想の練習はまず20分から初めて1時間にまで増やします。
体の揺れや震えを克服できたらエネルギーをコントロールできるようになります。
毎日30分瞑想したら、平和でスピリチュアルな強さに溢れた人生を見ると言われています。
瞑想は最も優れた精神と神経の強壮剤です。
瞑想は、直観と永遠の至福へのドアを開きます。
マインドは穏やかに、そして安定してきます。
これらは、理想でありなるべく近づければよくて、自分の生活などと考えながらやるようにするとよいと思います。
そしてこれが一番大切なことですが「あせったらだめ」です。
スピリチュアルな練習には時間がかかります。
できないときは、自分を責めずに、座っても気が散ってしまう時も焦らずに。 でもきっとあと少しすると、一歩深い瞑想に入ると思います。
そうすると、だんだん病みつきになり、進んで瞑想するようになります。
瞑想は心の栄養です。
瞑想は心の薬です。
瞑想する人は5年~15年長生きするという統計もあるほどです。
たとえば、今日はうまくいったとか、今日は集中できなくてうまくできなかったということは関係ありません。
貯金のようなもので、瞑想も少しずつ積み上げていくものです。
少しずつでもいいので、座り続けましょう。
やさしい瞑想
やってみましょう。。。
ゆったり座り、目を閉じて、背骨をそっと伸ばします。
静かにゆったり呼吸します。
その呼吸に意識をそっと向けておきます。
こころはあっちこっち飛び回りますから、その都度連れ戻してあげて、吐いている息、息を吐いている自分、吸っている息、息を吸っている自分にこころを無理なく向けます。
落ち着かなかったり、体がこわばるようなら、自然座功といって、体を静かにしたいように動かしてあげます。
そうすると、だんだん落ち着いてきて凪のような状態になります。
リラックスしていて、静かで平安です。
きれいな自然の中にいるようなやすらぎ、自然との一体感。
神社やお寺にいるような神聖な感じ。
それを楽しめばいいんです。
安らかな平安な感じの中で安らげばいいんです。
自分を見つめる。
自分の中にある自然に気づく。
おだやかな今を、ありのままの自分をただ受け入れる。
それが瞑想です。
スピリチュアルやエンライトメント、難しい哲学や理屈は今はいりません。
それは瞑想がもっともっと深まってからのこと。。。
終わった時、少しでも優しくなれていれば、おおらかであれば、平和な気持ちであれば、大成功。。。
しあわせって、こころの状態で、こころの平安こそしあわせですね。
外にはない。
慣れてくると、それが日常によい変化を与えてくれます。。。
スワミシバナンダの瞑想をきわめる