ヨガでは人間の心と体は全くの別物として見るのではなく、心と体は密接につながっていると考えます。
瞑想 ヨガセラピーの効果
ヨガセラピー(ヨガ療法)で健康の問題を扱う時には従来の西洋医学とは根本的に違うアプローチをとります。
現代の西洋医学が病気、疾患の幹部に焦点を当てそれを何らかの医療行為や薬などで取り除こうとします。
自然治癒力を活性化させる
病気、疾患などは心と体の調和を乱す障害と考えます。
ヨガセラピー(ヨガ療法)は、人間のホメオスタシス(恒常性機能)を大切にします。
ホメオスタシスとは、心身が調和して働けるように内外からの刺激に対して、体温などの身体機能を調節し、血糖値などの体液や組織などを一定に保とうとする働きをいいます。
要するに生きようとする力、生命力、自然治癒力などですね。
私たちは本来、生まれつき環境に対する適応力を持っています。
健康で活発に活動できるだけの力はもともと備わっています。
それがストレス、刺激、障害などにより調和が乱され、弱められた状態を病気と見ます。
それを本来の強くて健康な状態に戻そうとするのがヨガセラピー(ヨガ療法)の基本的な考え方です。
たとえばストレスの原因は私たちの周りにあふれていて、物理的ストレスから化学的、電気的、生物的、心理的ストレスなど様々です。
これらは心身に何らかの障害をもたらします。
この障害がどのくらい続くかはストレスの強さにもよりますが、ホメオスタシスを保つ私たちの状態にも左右されます。
細胞が弱った状態では、少しの刺激にも反応し疾患の原因になります。
反対に健康な強い細胞は、強い刺激に対しても跳ね返すだけの強さがあります。
ヨガセラピー(ヨガ療法)は、心身の自然治癒力、生命力を高め、病気に負けない心身を作ることを大切にします。
ホメオスタシスを調節し健康的な心身は病気、疾患を自身で治癒する力を取り戻します。
その後に病気、疾患に対して、癒すためのアプローチをします。
ヨガセラピー(ヨガ療法)はアサナ(ポーズ)、プラーナヤーマ(呼吸法)、瞑想、心のコントロールなどを効果的に組み合わせます。
心が体に影響するために起こる疾患などは意外に多いものです。
一見関係のないような疾患でも心の乱れが原因の場合があります。
ヨガセラピー(ヨガ療法)は、心と体の健康を取り戻し、心と体を強くし、病気を癒す古代からの科学的、全体的なアプローチです。
要するに、私たちがもともと持っている命の力を強くすることで、体と心の不調を元に戻そうとするものです。
瞑想 ヨガの体への効果
ヨガのアサナ、プラーナヤーマ、瞑想などによりこんな効果があります。
なお、効果は人により異なります。
心、体の緊張がほぐれリラックスする。
ストレスが大幅に軽減される。
自律神経が調節される。
筋肉が柔軟に強くなる。
ホルモン、神経、リンパの機能が調節、強化される。
血液の循環が改善される。
自然治癒力が高まる。
基礎代謝が上がり、ダイエットになる。
強くしなやかな心身になり、生活の質が向上する。
体内の酸素含有量が増加する。
能力開発になる。
体の不均衡を正し、病気に対する抵抗力を強化する。
性格が明るくおおらかになる。
自己を見つめられるようになる。
ヨガとスポーツの違い
エクササイズの激しい運動は筋肉に多量の乳酸をつくり疲労を蓄積させます。
ヨーガはゆったりとした動きとリラクゼーションにより筋肉の疲労物質を取り除き、深い呼吸はたくさんの酸素を筋肉に取り入れます。
エクササイズは筋肉を大きく太くしますが、ヨーガは筋肉を強く柔軟にします。
筋肉の発達が必ずしも健康を意味するわけではありません。
ヨガでは、健康とはあらゆる器官が知的コントロールのもとに完全に働いている状態をいいます。
要するに、正常なもともとの状態で体の各部分が機能しているということですね。
ヨガは動脈や静脈を柔軟にし、血行を促進します。
血液循環を良くすることは、細胞の隅々まできれいな血液が行き渡るということです。
このことにより細胞は余分な脂肪、老廃物が血液により流されます。
また関節、特に背骨を強く柔らかくします。
背骨は人体の中心であらゆる神経が集まっています。
年をとると関節が固くなるのを予防するのにヨーガは大きく貢献します。
ヨガはホルモン、内分泌系に作用します。
たとえば首の前面にある甲状腺の機能を正常にして、基礎代謝をあげ、肥満を解消し、感情はおだやかになります。
いろいろなアサナにより内分泌腺を正常にし体を生き生きとよみがえらせます。
ヨガは内臓を刺激し、マッサージ効果を作ることにより活性化します。
深い呼吸は新鮮な酸素を体の細部にまで運ぶことができ、プラーナと呼ばれる生命エネルギーを充電、循環させます。
瞑想の深いリラクゼーションは自然治癒力を活性化し体を若返らせます。
私たちは現代社会にあってストレス、忙しさなどから常に緊張状態にあります。
意識的な深いリラックスは現代人には不可欠の問題です。
15分くらいの瞑想から始めてみましょう。