アシュタンガヨガの7番目はディヤーナです。
無心とか静寂と日本語で訳される場合が多いようです。
また、ディヤーナを瞑想と位置づける場合もあるようですが、6番目のダラーナ(集中)とこのディヤーナ(無心)と最後の8番目のサマディの3つをサンヤマといい、瞑想に関することです。
ディヤーナとはダラーナ(集中)が長く続くこと
ディヤーナとはダラーナの次に続く無心の状態のことを言います。
ただ無心といってもわかりづらいと思います。
禅でも無心ということを言っていますね。
アシュタンガヨガで言う無心とは、「集中という意識の流れが、途切れることなく続く状態」を指しています。
ダラーナにより集中した心の状態を持続することが、ディヤーナ。
この結果として次のサマディが訪れます。
サマディは、ダラーナの結果、自然に訪れるもので、自分の意思で行うのは、この7番目のダラーナまでということです。
アシュタンガヨガの8支則は、ヨガの進歩の段階をとてもシステマティックに、順番に無理なく、進歩を達成しようとするものです。
そのうえでプラティヤハーラで感覚を制御。
さらにディヤーナで心を集中させる。
そしてダラーナで集中を持続させる。
最後はサマディ(三昧)の境地に至る。
これがアシュタンガヨガの8つの段階です。
ディヤーナの状態とは
ディヤーナの状態とは、最高に安定した状態です。
このとき、宇宙と統合されています。
体、心、呼吸、自我、感情、理性のすべては瞑想の対象になっています。
あらゆるものを超越した状態で、これこそが瞑想の状態と言われます。
この時、ヨギは至福感に満たされていて、それ以外はない状態を持続します。
これこそが、本当のヨガの状態といえます。
ヨガは単にストレス解消や能力開発ではない(結果としてその側面はあるにしろ)のであって、とても深いものです。
ヨガをする人は誰でも、健康になり、体が軽くなり、心も安定して表情も生き生きとしてきます。
体はよい体臭になり、声は若返ります。
すべての行動に囚われなくなるので、新たなカルマを積むこともなくなります。
生き方そのものを、ホーリースピリットに捧げるので、いついかなる時も、平安、寛容、愛、強さを保ち続けます。
他者に慈しみを持ち、すべての命に愛で接するようになります。
自分と他社の区別がなくなり、宇宙と自分が一体であると自覚します。
ヨーガは世界を救う
これがヨーガの状態で、だからヨーガは世界を救うと私たちは信じています。
スワミ・シバナンダは、こう言いました。
Serve(奉仕しなさい) Love(愛しなさい) Give(与えなさい) Pirufy (浄化しなさい) Meditate(瞑想しなさい) Realize(目覚めなさい)
ひとりでも多くの人が、本当のヨーガに触れ、学部ことを願っています。