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癒しについて  インナーチャイルド・トラウマから自由になる方法

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誰の心の中にも、傷ついた子供の自分がいます。

心理学ではインナーチャイルドといいます。

トラウマという言い方もしますね。

ヨガではインナーチャイルド・トラウマをカルマと呼んで、マイナスのものとして扱いません。

必要な学びだからです。

 

必要だからカルマの芽がでてきて、だから辛い

カルマとは、自分で蒔いた種です。

それが芽をだし、自分で摘む。

インナーチャイルドは、小さいころに傷ついたことが未だに心の奥にあってそれが人生に影響をあたえているものです。

たしかにそれはそうですが、ヨガでは必要な苦しみ、悩みとします。

そしてそれは、前世から持ち越されたもので今生で芽がでたんです。

 

スワミ・シバナンダも言っています。

人は、自ら種をまき、大きな木に育て、実った果実がその時期がきた時に自ら摘む。

そうして何世も過ごし、過ちを訂正しながら、自ら神に近づいていくのだ。

 

人は、それを解消するためと、スワダルマ(天命)を表現するために生まれてきています。

スワダルマとは今生で果たすその人の役割です。

 

だからそれは摘めばいい。

それを乗り越えることで成長します。

苦しんだ経験は、その人を前進させます。

同じ苦しみを抱えた人の痛みのわかる人になり、乗り越えた時、大きな自分になります。

それを解消するために、根源の存在からこの地球にきているんです。

それが生まれてきた意味のすべてではないですが、大きなテーマとして生まれてきているんですよ。

 

宇宙は乗り越えられない試練は与えない

宇宙は、乗り越えられない試練は与えません。

これは魂の法則で、このことをわからないと、必要な苦しみのためのものなのに、そこだけを癒そうとカウンセリングしたり、表面だけ楽になるような言葉を使ったりします。

そうすると、ほんとうの意味で癒しにはならないし、必要な学びのための時間をとってしまうことになる。

ではどうするか。

 

ヨガにその答えははっきりあります。

 

カルマヨガで生きる

 

カルマヨガで生きることと、アサナや瞑想のとき、そこと向き合うことです。

これは私がほんとうにつらかったので、はっきりと断言できます。

なんどカウンセリングをうけても、ドラッグやセックスに逃げても、人や自分を傷つけても、何百冊本を読んでも癒されませんでした。

カルマヨガと瞑想に答えがありました。

 

カルマヨガはすべての行動、見るもの、聞くものすべてに愛をこめて生きることです。

そして、今を感じて生きることです。

 

たとえば失恋します。

つらいですね。

でもいつか思いでになりますね。

それは、今を生きているからなんです。

失恋は過去のことであり、こだわっちゃいますけど、生きなきゃならないからなんとかかんとか生きているうちに、つまり今を生きているうちに自然に癒されます。

 

こころは経験から学ぼうとしている

心は経験を積んで学ぼうとしますから。

すべての苦しみもこれと同じです。

過去にしがみついちゃうけど、それだけじゃ生きていけないから頑張って生きているうちに溶けていきます。

過去は辛いけど、今を生きているなら耐えられるから生きていけます。

命は、決して弱いものじゃないし、軽いものじゃないです。

神様がそう仕組んでいます。

 

だからとにかくカルマヨガで、ひとつひとつに心を込めて一生懸命生きればいい。

だめな自分とか、弱い心の状態で自分をジャッジするから余計辛くなる。

生きているだけで、奇跡です。

プラーナ、自然、社会、人にもうすでに愛をもらって生きているんです。

辛いから辛い、とがんばっちゃうんじゃなく、辛いのは自分が成長するためにほんとは自分で蒔いた種なんです。

自分を責めてばかりいる人は、自分がかわいそうですよ。

もうちょっと優しく接してあげていい。

 

本当に自分を知っているのは、自分の魂と、神様です。

 

瞑想でそこにアプローチしてみる

 

それから、アサナや瞑想しながら、そっとそこと向き合うようにします。

胸のあたりを、なんとなくほっこり見つめます。

なんとなく、苦しさとか悶々とした感じとか息苦しさとかあったら、それを感じてみます。

そうすると、少し奥にこころが自ら入っていきます。

それがどこからきたのかが、すこしずつだけどわかってきます。

なんとなくでいいんです。

辛いから、こころが奥にしまい込んじゃっているんです。

それに光を当てると、表面にでてくる。

そして癒されていく。

掃除するとき、一回引っ張り出して部屋が汚れますね。

湯あたりといって湯治をすると、不調な部分が表面に出てきますね。

好転反応といって、表に出てくる。

静かに向き合うだけでいいんです。

どきどきしたり、不安になったりしますが、それは治るための症状なので大丈夫。

 

宇宙の本質は愛ですから、ぼっとそこと向き合うだけで宇宙の愛が少しずつそのしこりをほぐしてくれます。

そして、それをしようとするのは、もういいよ、と宇宙がいっているんです。

充分経験したから、もう捨てていいから、そうしようとするんで、その準備ができたからです。

それを癒したら、それをよい経験にして宇宙に貢献したり社会に奉仕したり、他者にできることをすればいい。

 

アサナで体と心のしこりをとる

 

アサナが大切なのは、体のしこりをとってくれることが一つあります。

体は全部知っています。

こころのしこりが、それぞれ感情に対応する場所に違和感として体に現れます。

そこをほぐすことは、心の奥のコリをほぐす大きな助けになる。

シャバアサナが気持ちいいと感じるのは、体のどこかがつまっていたのが解放されるからです。

そのときプラーナ(宇宙のエネルギー、それを愛とも呼びます)がさっと流れ込んできます。

 

続けていくと、ヨガはそれを経験させてくれます。

前世から引きずっていたものから自由になる、優しい奇跡が訪れます。

だからヨガは素晴らしいんです。

 

変容は少しずつ起こります。

どうぞ、迷いながらでも、続けてください。

ヨガは世界を救うと私たちは信じています。

 

みんながんばれ^^

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