ヨガの聖者

スワミ・ヴィシュヌデヴァナンダ

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1927年~1993年ダウンロード

シバナンダヨーガを創設したのは、スワミ・ヴィシュヌデヴァナンダです。

スワミはシバナンダの直弟子で、ミスターアーサナと呼ばれていました。

ヴィシュヌデバナンダはシバナンダの教えを広めるため、あるビジョンを見て、ヨーガ教師養成コースを創設します。
これがシバナンダヨーガ・ティチャー・トレーニングコースの始まりです。

スワミは自分の名前でなく、師であるスワミ・シバナンダの名を冠しました。

それが私たちが現在学ぶシバナンダ・ヨーガです。

 

ヴィシュヌデバナンダは南インドケララシュウに生まれました。

短い軍隊生活の後、「経験はどんな多くの議論にも勝る。ヨーガ、宗教、哲学を日々の生活の中で実践し、悟りを開きなさい」というシバナンダの教えを知り、衝撃を受け、シバナンダに会いにリシケシ向かいます。

この時、スワミは衝撃の体験をしました。

大勢の人に平伏されていたシバナンダは、ヴィシュヌデヴァナンダの足元に平伏したのです。

この謙遜な態度は、ビシュヌデヴァナンダにとって最初で最高の学びとなりました。

20歳でシバナンダ・アシュラムに入門した彼は、サンニャーシン(出家僧)となり、ヨーガ教師となり、インド人はもとより世界から集まる人々にヨーガを指導しました。

その10年後、1957年、ヴィシュヌデヴァナンダは、シバナンダより「西洋で人々が目覚めるために待っている」と指令を受け、アメリカにヨーガの教えを伝えるために渡ります。

1961年、カナダのモントリオールにシバナンダヨーガ・ヴェーダンダ・センターを創設します。

1962年、スワミはケベックの森の中にヨーガキャンプを作りました。ここが現在のシバナンダ・アシュラムの本部です。

300エーカーの広大な土地は、スピリチュアルなエネルギーに満ちています。

 

その後、バハマ、カリフォルニア、ニューヨークにヨーガの拠点を作りました。

インドにも、ケララにダワントリ・アシュラムを(現在のニヤダム・アシュラム)、ヒマラヤの麓のウッタラカシにもシバナンダ・クティールと呼ばれるアシュラムを作りました。

 

スワミは、戦争や悲しみを世界からなくすためにはスピリチュアルなリーダーを育成する必要があるとのビジョンを見ます。

自分を律し、心の外側では泣く内側に平和を感じるヨーガの方法こそが、世界を救うと感じていました。

そうして1969年、シバナンダヨーガ指導者養成コースをはじめました。

これこそ、現在のシバナンダヨーガTTC(ティーチャー・トレーニング・コース)です。

シバナンダヨーガTTCは世界中で行われ、またインドには世界から多くの人がヨーガの神髄を学びに訪れています。

 

ヴィシュヌデヴァナンダは活動的で、ユーモアにあふれた人柄でしたが、面白い逸話があります。

彼が初めてアメリカの空港についた時、当時でしたからターバンを巻いた奇妙なインド人の入国を止められます。

彼は、ヨーガを伝えるために来た旨伝え、大勢の人が見ている前でヘッドスタンドのポーズをして、入国を許可されたということです。

 

彼は後年こう語っています。

「グル・シバナンダが私に触れ、直感を目覚めさせてくれた。このことで、過去生からのすべての知恵が一気に私に戻ってきたのです」

スワミ・ヴィシュヌデヴァナンダは1993年11月9日永眠し、その体はガンジス川に浸されました。

これをジャラサマディといいます。

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